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ジェームズ・リー・バイヤーズとペンタゴン

Exhibition from the Collection of Lindley W. Hubblell

1967年1月14日、京都のギャラリー16での1日かぎりの展覧会にて

JAMES LEE BYARS

日本での日々:

ニューヨーク、エジプトからの報告

2026年8月1日(土)
14:00-16:00

講師:坂上しのぶ(美術史家)

参加費:1,600円

定員:10名 【満席】

​会場:ETHICA 

岐阜市八幡町14-3 三輪ビル2階<ラ・ぺスカ上>

tel 058-207-8899

申込み方法:

お名前と当日連絡可能なご連絡先を添えて、e-mailにてお申し込みください。

gallerycaption@gmail.com

キャンセルポリシー:

恐れ入りますが、当日のキャンセルは全額ご負担いただきます。

コロンビア大学バトラー図書館に所蔵されている「Lindey Williams Hubbel氏書簡」調査のため、わたしは昨年9月ニューヨークを訪れた。調査対象のハブル氏は1901年に米国で生まれ、53年に日本に渡り、60年に帰化した人物。ハブルがバイヤーズに出会ったのは60年代初頭で、勤務先の大学にバイヤーズが英語教師として働き始めたのがきっかけである。

 

以降バイヤーズから日々送られてくる書簡を、ハブルは芸術と認め、67年に京都のギャラリーで開催した1日だけの展覧会で紹介した。そのユニークな手紙、たとえば虫眼鏡で見ないと読めない小さな文字が

暗号のように羅列されたものなどは、後年、河原温が「何故スパイの暗号の記述方法を知っているんだ」と疑問を呈したとか。何故河原温がそれを知っているんだと逆質問したいところではあるが・・・。


また2ヶ月後の11月にバイヤーズの死場所となったエジプトを10年ぶりに訪れたわたしは、晩年の彼を献身的に介護し、積極的に作品制作の手助けをしたタクシー運転手マグディに再会した。そこでさらに新たな疑問が湧き起こった。もしかしたらジョーカーがそこにいたのかもしれない。それを確認すべくわたしは、今年12月に再びかの地を訪れたいと考えている。昨年ニューヨークとエジプトで行った調査報告がてら、新たにうまれたバイヤーズの秘密?を、この度、ETHCAに集結する少人数でのみわかちあいたいと願っている。

​坂上しのぶ(美術史家)

坂上しのぶ(さかがみしのぶ)

1971年東京都に生まれる。1997年京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。
第二次大戦前後の京都における前衛美術運動の歴史調査を専門とする。
現在、ヤマザキマザック美術館学芸員。

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photo: Shinobu Sakagami

JAMES LEE BYARS

エジプトでの最後の日々

2025年3月1日(土)
15:00-17:00

講師:坂上しのぶ(美術史家)

参加費:1,500円

定員:10名【満席】

​会場:ETHICA 

岐阜市八幡町14-3 三輪ビル2階<ラ・ぺスカ上>

tel 058-207-8899

申込み方法:

お名前と当日連絡可能なご連絡先を添えて、e-mailにてお申し込みください。

gallerycaption@gmail.com

キャンセルポリシー:

恐れ入りますが、当日のキャンセルは全額ご負担いただきます。

1997年5月23日未明、デトロイト生まれの一人のアメリカ人美術家がアフリカで亡くなった。

終の棲家と定めたエジプトのメナハウス1204号室、大ピラミッドが最も美しく見えるというギザの地で。

ジェイムズ・リー・バイヤーズ、1932年4月10日生まれ、享年66歳。

「彼を天才であると確信していなかったら、私は彼をおそらく狂人だと思ったにちがいない」

若きバイヤーズ に日本で出会った美術評論家ランド・キャスティールにそう言わしめたバイヤーズ 。

病に苦しみながらも芸術家としての人生を生き抜いたバイヤーズ のエジプトでの最後の日々を、彼と不思議な縁を持つGALLERY CAPTIONで話す機会を持つことに、大いなる導きのようなものを感じるのは、何故なのだろう。 

坂上しのぶ (美術史家)

坂上しのぶ(さかがみしのぶ)

1971年東京都に生まれる。1997年京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。
第二次大戦前後の京都における前衛美術運動の歴史調査を専門とする。
現在、ヤマザキマザック美術館学芸員。

「James Lee Byars: Days in Japan」
written by Sakagami Shinobu
published by Floating World Editions, Inc.
2017

(英語版のみ)

 

「ジェイムズ・リー・バイヤーズ 刹那の美」

坂上しのぶ 著

株式会社青幻社

2020年1月発行

 

「James Lee Byars: Days in Detroit」

written by Sakagami Shinobu

published by Floating World Editions, Inc.

2024

(英語版のみ)

​*当日は書籍の販売も予定しています。

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photo: Shinobu Sakagami

ジェイムズ・リー・バイヤーズは、日本との縁がとても深い作家です。

しかしながら、その名前と作品について知る人は、少ないかもしれません。

バイヤーズは、最後の来日となった1996年11月から1997年2月までの滞在を経て、同年5月にエジプトで客死します。

私がギャラリーキャプションで勤め始めたのは、それから1年が過ぎた頃でした。ギャラリーとバイヤーズとは直接つながりはなかったものの、どういうわけかバイヤーズと近しくしていた方が周りに何人かいて、奈良ホテルでの伝説的なパフォーマンスの話や、滞在中の破天荒なエピソードの数々を聞くにつれ、まだ駆け出しで右も左も分からず、見るもの聞くもの全てが真新しかった私にとって「ジェイムズ・リー・バイヤーズ」の存在は、強烈に印象づけられていきました。

 

『1960年代後半、ニューヨークのアート・シーンに突如として出現したジェイムズ・リー・バイヤーズ。彼は、呪いの数字「666」が刻まれた紙をばら撒いたり、古い教会のてっぺんから意味不明な言葉を叫び続けたり、金箔をはりめぐらせた黄金の茶室を作ったりした。彼のパフォーマンスは、時にカルト的不気味さと終末論的な静謐さをただよわせ、今では美の異端者としてその名を世界で不動のものにしている。(中略)バイヤーズは、1958年から67年までの約10年間を日本で過ごしている。彼の芸術は禅や仏教思想、神道、能、茶道、書など、多岐にわたる日本文化から大きな影響を受けた、と多くの文献で語られながら、しかし、とりわけ彼の日本での生活についてはほとんど研究調査がなされておらず、美術関係者のあいだでさえ知られているところはきわめて少ないのが実情である。』(坂上しのぶ著「ジェイムズ・リー・バイヤーズ  刹那の美」より抜粋)

 

美の異端者、ジェイムズ・リー・バイヤーズとは何者だったのでしょうか。

終焉の地、エジプトから辿ります。

 

GALLERY CAPTION/ ETHICA

山口美智留

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