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KONDOの"出張"美術室:
作品が<消える>ということ

2024年5月25日(土)~6月16日(日)
12:00-18:00     
月・火・水曜日 休
500円(学生無料)

ETHICA 岐阜市八幡町14-3 三輪ビル2階<ラ・ぺスカ上>

◇近藤先生とのお話会

「消える/ 無くなる」 

  5月25日(土) 14:00-16:00
  定員8名  一般1,000円/学生500円 (お茶付き)

 「生活のなかに作品があるということ」
  6月8日(土) 14:00-16:00
  定員8名     一般1,000円/学生500円(お茶付き)

〇 お話会へのご参加は5月1日よりe-mailにて受け付けます。ご希望のお日にちご明記の上、お名前、当日連絡可能なご連絡先を添えてお申し込みください。        

  gallerycaption@gmail.com

〇 主催者の都合により、茶話会の日時が変更、または中止になる可能性がございます。 あらかじめご了承ください。

「作品が消えた」
この言葉から、皆さんはどのようなことを、想像しますか?

高校で美術教諭を務める近藤好弘氏は、生徒たちには教科書のなかだけでなく、実際に本物の作品に触れてほしいとの思いから、授業の一環として、自らコレクションした作品を学校の美術室に展示しています。直射日光には当たらないようにし、作品も定期的に掛けかえるなど、作品の保護には注意を払っていたつもりでしたが、ある日、とある作家のドローイングが褪色し、描かれていたはずのイメージがいつの間にか消え、真っ白な紙になってしまっていることに気がつきます。

この2月にETHICAで行われたイベント「KONDOの”出張”美術室-雑談室編」では、皆さんとのお話のきっかけになればと、その「消えたドローイング」を基に、「消える」をひとつのテーマとして、コレクションのなかから「消えた」、「消えかけている」、「あやうく消えるところだった」作品や、「消えることで成り立つ作品」を選び展示しました。それらの作品には、そうなるに至った理由がそれぞれあり、作品のコンディションも様々でしたが、展示された「なくなりつつある/なくなった」作品からは、作家の手を離れた後の、それを所有する人との時間の長さや、その間に起こった作品と家族を含めた持ち主との関係が見て取れ、それは美術館やギャラリーに並ぶ作品からでは、およそ体験できないことでした。近藤先生もまた『作品とともに暮らすということは、その作品にその人、またその家族との日々の暮らしの様々な痕跡が作品に刻まれるということではないかと気がついた』と話すように、生活環境下での作品の保管の在り方や、作品を所有し引き継いでいくことについては、また考えなければならないことではありますが、それは「アートと暮らす」こと、つまり日々の生活のなかに作品を置くことのリアルな実状であり、そこから何か考えられることがあるのではないかと、今回、展覧会としてあらためて皆さんにご覧いただく機会を設けることにしました。

そもそも「消えたドローイング」は、作品として「消えて」しまったのでしょうか。
作品が「消える」「なくなる」とは、どういうことなのでしょうか。
「作品と暮らす」ことで生じた「作品の変化」、そして今回の企画のきっかけとなった「消えたドローイング」を基軸に、作品が「在る」ことと「無い」こと、そして「消える」ことについて、皆さんと考えてみたいと思います。

◇近藤先生とは?

1961年 岐阜県生まれ。1984年 岐阜大学教育学部美術工芸科卒業。岐阜県内の公立高校で教鞭をとる美術教師。作家としても「ひょうたん倶楽部」を主宰し、ひょうたんを用いたオブジェをトランクに詰めて現れるユニークな活動で知られる。一方で、美術館やギャラリーに足を運ぶうち、次第に休日のほとんどを展覧会めぐりに捧げるようになり、いつしか「作ること」から「見ること」が中心となる。美術教育の場においても、作ることだけではなく本物の作品に触れることで、より美術に親しんでほしいとの思いから「今月の1点」として、コレクションのなかから選んだ作品を、勤務する高校の美術室に月替わりで展示する試みをつづけている。また、そのコレクションは作品だけではなく、展覧会のDMやチラシ、図録や作品集など、美術に関するあらゆる事柄に向けられているところも特徴で「作家に会いに行く」ことも重要なコレクション活動のひとつ。アートの様々な楽しみ方を伝えている。

 

◇出張美術室とは?

「美術室に作品を展示している」というエピソードをきっかけに、2004年にギャラリーキャプションにて「KONDOの“出張”美術室-鑑賞編」と題したコレクション展を開催。教室を模した設えのなか、コレクション作品に加え、各社の美術の教科書なども展示し、現役の美術教師のコレクション展として話題となる。その後2010年には「KONDOの“出張”美術室-授業編:KONDOのコレクション事始め」と題し、自身のコレクションの成り立ちについてのレクチャーを、授業さながらに行う。2016年にはfront(2014年~2017年、岐阜市金宝町)にて「KONDOの"出張"美術室-図書室編」として、展覧会カタログや作品集など、美術にまつわる蔵書を自由に閲覧できる期間限定の図書室を開設。「自分が高校生の頃にこんな授業を受けてみたかった」という声が毎回多数寄せられる人気企画。

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KONDOの"出張"美術室

-雑談室編-

2024年2月17日(土)

14:00- 19:00

*予約不要

*途中入退室自由

参加費: 1,000円(ドリンク+お茶菓子付)

会場: ETHICA

岐阜市八幡町14-3 三輪ビル 2階(ラ・ペスカ上)

tel 058-207-8899

不定期開催、毎回大好評、近藤先生による「出張美術室」の「雑談編」を、2月17日に開催します。

美術に関する質問・相談をお持ちの方、大歓迎!ですが、美術について語り出すと止まることを知らない先生のお話を、ただただ聞いているだけでも大丈夫です。皆さんで情報や、ものの見方、考え方を共有する、ゆるやかな場です。ご予約不要、途中入退室自由です。先生のコレクション作品も展示します。どうぞお気軽にご参加ください。

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