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眞板雅文展

2022年10月1日-16日​

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眞板雅文 「遠い風景」

ロープ、紐、枝、他 294×23×23(cm) 1986年

​(写真:大須賀信一)

*新型コロナウィルス感染拡大の影響により2020年4月より延期しておりました眞板雅文展を、2会場で開催いたします。

「眞板雅文展」

2022年10月1日(土) ~ 16日(日) 


GALLERY CAPTION (ギャラリーキャプション) 
岐阜市明徳町10  杉山ビル1F   tel 058-265-2336   

12:00-18:00

月・火曜日休廊 (ただし10月10日[月・祝] は開廊)


ETHICA (エチカ)       
岐阜市八幡町14-3  三輪ビル2F   tel 058-207-8899

13:00-18:00

月・火曜日休廊 (ただし10月10日[月・祝] は開廊)

 

!)状況によって会期や開廊時間に変更が生じる場合がございます。 最新の情報をご確認の上、お出かけくださいますようお願い申し上げます。

​ ***

一貫した自然観のもと、様々な素材を介して制作をつづけた 彫刻家 眞板雅文(1944年-2009年)。1976年と1986年の2度にわたり「ヴェネチア・ビエンナーレ」に参加し高い評価を受け、ギャラリーや美術館での発表の他、野外彫刻やパブリック・アートを精力的に手掛けたことで知られています。眞板は「常に旅人でありたい」と、自らの足で気の向くままに歩くことを好み、旅するようにアトリエを転々としながら、その場所、その空間、またその瞬間に、身体を通して向き合い、そこで起こることを見ようとしてきました。本展は、GALLERY CAPTIONにおいて1986年と1990年に開催した個展の出品作品を中心として、80年代のシリーズ<植物=風景>(*)を『<つくる>ことと<歩く>ことの繋がり』(*)から、捉え直そうとするものです。2020年4月より長らく延期しておりましたが、ようやく開催の運びとなりました。旅の先々で、自然と豊かな関係を結びながら歩きつづけた作家の軌跡、是非ご高覧ください。

(*)『眞板雅文の彫刻=写真』 藤井匡 著(阿部出版/2020年3月発行)

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眞板雅文 「風景 No.2」
和紙、木、紐、他  100×106×15(cm)   1986年

(写真:大須賀信一)

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眞板雅文 「DANCE OF TREES」
紙に鉛筆、コラージュ  70×56(cm)   1986年

(写真:大須賀信一)

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参考図版-眞板雅文 「樹々の精」
第42回ヴェネチア・ビエンナーレ
<1986年、イタリア>

(写真:安斎重男)

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藤井匡 著

眞板雅文の彫刻=写真

阿部出版

2020年3月下旬 発行

​2,200円

写真を用いたインスタレーションからパブリックアートまで多岐にわたる眞板雅文の仕事を『彫刻=写真という観点から』はじめて見通し考察した、藤井匡(東京造形大学准教授)による『眞板雅文の彫刻=写真』が出版されます。会期中、GALLERY CAPTIONでもお取り扱いいたします。

【重要なお知らせ:「眞板雅文展」延期・休廊について】

 

2020年4月4日から26日まで開催を予定しておりました「眞板雅文展」は、新型コロナウィルスの影響を鑑みて延期いたします。

 

ご来廊を予定されていた方々には、大変申し訳ございませんが、遠方からお越しになられる方にも安心してお出かけいただける状況になるまで、開催を控えさせていただくことにいたしました。そのため現時点では、延期の期限を設けておりません。決まり次第、ホームぺージ、SNSでお知らせいたします。

 

彫刻家 眞板雅文さんの、GALLERY CAPTIONでは30年ぶりの展覧会として、奥様の眞板充江さんのご協力のもと、80年代のコレクションした作品を、いまの視点からどのように捉えることが出来るのかを考え、準備してまいりました。途中、作品について長年にわたり研究調査をつづけてこられた、東京造形大学准教授の藤井匡さんのご厚意により、執筆の途中にもかかわらず「眞板雅文の彫刻=写真」(阿部出版)の原稿を資料として提供いただいたことで、作品の見方が大きく広がりました。あらためてお礼申し上げます。

 

お借りする作品を集荷に伺った3月9日は、図らずも眞板さんの命日でした。茅葺屋根のアトリエは寒いからと、充江さんが再三、心配してくださっていましたが、最寄りの駅を降りると春本番のような陽気で、町の名前の通り、富士山がくっきりと見えました。充江さんはこちらの意図を汲んで、まさに展覧会の入口にふさわしい作品を用意して待っていてくださいました。夜は、美味しい手料理をいただきながら、1985年にフランスで行ったパフォーマンスをもとにした、貴重な映像作品を拝見しました。若き日の眞板さんは地下足袋に法被姿、鉛の棒とオーブ川の流れ、そしてガストン・バシュラール・・・素晴らしい映像です。こちらもお借りしてまいりました。

 

より多くの皆様にご覧いただきたく、誠に残念ではございますが、ひとまず延期といたします。1日でも早い終息と、展覧会の開始をご案内できますことを、願っております。

皆様どうぞ、お身体を大切にお過ごしください。

2020年4月

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