読書室 四月
昨年12月で<一区切り>とご案内いたしました「読書室」と、奥岡莞司氏主宰の読書会「LIGHT BOOK CLUB」が、早くもETHICAに帰ってまいりました。14時から17時までは「読書室」として、本を通じての対話を楽しむ場と、静かに本に親しむお部屋をそれぞれ分けてご用意します。奥岡氏による選書の数々をご覧いただいても、お好きな本を持ち込んでいただいても構いません。思い思いにお過ごしください。読書のおともに「菓子屋maruni」のお菓子も販売します。お菓子の購入だけでも結構です。どうぞお気軽にお立ち寄りください。
10時半からと、17時からは「LIGHT BOOK CLUB」として『ケアを遊ぶ』をテーマに「読書会」を行います。「読書室」はご予約不要、入退室自由ですが、読書会「LIGHT BOOK CLUB 」は事前予約が必要となります。皆様のご参加をお待ちしております。
・
【読書室 四月】
2022年4月24日(日) 14:00- 17:00
チャージ: 500円(ドリンク付)
*予約不要、入退室自由
・
読書会「LIGHT BOOK CLUB vol.3」
2022年4月24日
午前の部:10:30- 12:30
午後の部:17:00- 19:00
定員: 各回6名
参加費: 2,000円(ドリンク、スイーツ付)+書籍代(2,000円前後の本をこちらでセレクトします)
ご予約:下記フォームよりお申し込みください。
https://forms.gle/L41H7wVXDJZzrCcm9
≪キャンセルポリシー≫
キャンセルされる場合は、開催日の2日前までにお願いいたします。
<キャンセル料>
・2日前まで:なし
・前日キャンセルの場合:1000円/人
・当日キャンセルの場合:2000円/人
お問い合わせ:jiyueiga@gmail.com
・・
会場:ETHICA
岐阜市八幡町14‐3 三輪ビル2F
058-207-8899
・・
新型コロナウィルスの感染が広まっております。手指の消毒、検温にご協力ください。
会場は換気につとめ、状況によっては、入場を制限させていただく場合もございます。
◇日時
1) 4.23(Sat) 13:00-15:00 at touten bookstore (名古屋・金山)
2) 4.23(Sat) 18:30-20:30 at touten bookstore (名古屋・金山)
3) 4.24(Sun) 10:30-12:30 at ETHICA (岐阜)
4) 4.24(Sun) 17:00-19:00 at ETHICA (岐阜)
5) 4.30(Sat) 10:00-12:00 at touten bookstore (名古屋・金山)
6) 4.30(Sat) 13:00-15:00 at touten bookstore (名古屋・金山)
7) 4.30(Sat) 18:30-20:30 at touten bookstore (名古屋・金山)
8) 5.1(Sun) 18:30-20:30 at 喫茶星時 (岐阜)
◇定員
1), 2) , 5), 6), 7), 8) 各7名
3), 4) 各6名
・・
その場で読むから気軽に参加できる読書会【LIGHT BOOK CLUB】
一番の特徴は、来てみるまでどんな本がセレクトされているかわからない、ということ。当日集まった皆さんと、同じ時間に同じ本(の一部)を読み、それについて話すというサイクルを複数回繰り返します。
「読んで/考えて/話す」ことを通して、新しい思考に出会ったり、自分の中で考え方が変化して行ったり。ひとりの読書では生まれ得ない、気付きや価値観を共創する場でなれば良いと思っています。
名前の通り、どなたでもLIGHTな気持ちでご参加ください。その先に一筋のLIGHTがあるかもしれません。
*選んだ本の一部を、十分な時間をかけて読んでいきます。読むスピードが遅くても大丈夫です。
*読んだ後の対話の時間、もしなにも話せなくてもそれはそれで良いです。
他の方の意見を聞いて新しい見方を得たり、自分の考えが変わっていくのを楽しんでください。
・・
テーマ:「ケアを遊ぶ」
「ケア」と聞いて、どのようなことを思い浮かべますか?
子どもに対するケア(育児)、高齢者に対するケア(介護)、障害者に対するケア(障害福祉)、病気に対するケア(医療)、災害やその被災者に対するケア(災害支援)…etc
上記のようなイメージをもつ人が多いのではないでしょうか(わたしを含めて)。もちろんこれらのような特定の支援は、往々にして議論の出発点になると思います。でも、人と関わり合いながら生きていく限り、「ケア」は、特定のだれかのものでなく、わたしたちみんなに開かれているものだと思うのです。
例えば、ケアを"協働" や"配慮"という言葉に置き換えてみると、前者からは「ケアする側/される側」 という上下関係を外し、双方向性をもったものとして感じられます。後者には、ブレイディみかこさんの "他者の靴を履く"という表現が重なります。他者を、必ずしも共鳴や共感ではなく、おそらくこう考えていると想像し理解しようとすること。ケアは想像力。
このように「ケア」を広く捉えていくと、介護や障害福祉も、災害や原発問題も、職場や恋人、家族との関係も地続きであることが分かってきます。それと同時に、わたしたちは意識的にも無意識的にも「当事者と非当事者」を分かつ世界に生きてきたことにも気が付く。では、当事者と非当事者をつなぐものはなんだろう?そもそも、このような構造はどうして生じてしまうのか?そこに対して、わたしはなにができる?こう考えていくと、様々な問いが生まれてきます。
子どもと遊ぶのが得意な友人がいます。はじめは目線やちょっとした仕草でちょっかいを掛け合い、いつの間にか追いかけっこやかくれんぼが始まる。ごく自然体で、遊んであげているのではなく、一緒に楽しんでいるという印象を受けます。そして、それは言葉を介さずにお互いが "居る" ということを肯定しているようにも見える。ただ "居る" だけで、わたしたちはなにかを交換し得る。個人的には、ここにも「ケア」のヒントがあるように思っています。
ここまで書いてきましたが、わたし自身このテーマに関してまだうまくまとめられません。ですが、本来まとまらない言葉を扱うことに価値があるはず。コロナ禍、ウクライナ侵攻をはじめとする大きな社会不安の波が押し寄せる中でも、生は続く。わたしたちは悩みながら笑い、泣きながら考え、どのように生きていくのか。本を通じて、対話を通じて、「ケア」と言う概念を通じて、一緒に考えてみませんか?
奥岡莞司
おくおか・かんじ
1992年三重県生まれ。2017年から4年間の岐阜での生活を経て、2022年京都へ拠点を移す。
沖縄にてホテル運営会社勤務を経て、岐阜の民間まちづくり会社に入社。サンデービルヂングマーケットやロイヤル40等の企画運営を担当した後、喫茶 / 洋菓子 / ギャラリー『サロン・ド マルイチ』立ち上げ。現在はフリーランスで、写真、製菓、企画を中心に横断的に活動している。
KANJI OKUOKA web site