envelope
as a door
GALLERY CAPTION 2020
local
封筒を介して作品をお届けする「envelope as a door」。
昨年、新型コロナウィルス感染拡大による第1回目の緊急事態宣言のもと、多くの美術館やギャラリーが次々と休館、休廊となるなか始まったこのプロジェクトは、『封筒をギャラリーに見立てて作品を送る』という、それまでに無かった枠組みと、作品と受け手との古くて新しい出会いに、多くの反響をいただきました。
あれから1年以上が過ぎたある日、「envelope as a door」に参加されたおひとりが、作品とその封筒を一緒に額装したものを、わざわざお持ちくださり、居合わせた皆さんに披露してくださいました。額の表面に作品、裏面に封筒が納められ、フレームは送られた封筒の色と同色に揃えられている様子に、その方ならではの<受け取り方>が見てとれ、とても感激しました。それは、いくらかの月日を経て届いた「envelope as a door」への<お返事>のように思われました。
そして何より「envelope as a door」は、封筒を受け取ったその人だけに開かれる世界だと思っていたのが、こうしてテーブルを囲んで、他の人たちと共有することができるのものなのだと、気づかされました。「ドアとしての封筒」のドアは、ひとつではなかったのです。
そこで今回、これまでオンライン上でしか見られなかった作品を、ローカルな場に下ろしてみるとともに、ご参加いただいた何人かにお願いし、お届けした作品と封筒とを、皆さんにご覧いただく機会を設けることにいたしました。
ウェブ展覧会など、オンライン上での展開が当たり前になった今、あらためて作品を「見る」ことの体験について、考えてみたいと思うとともに、ここに集められた作品が、また他の誰かの目によって開かれる瞬間に、出会うことができるような気がしています。
GALLERY CAPTION/ ETHICA
山口美智留
envelope as a door 2020
https://www.gallerycaption.info./envelope
envelope as a door に<参加>してくださったすべての方々へ
https://www.gallerycaption.info/local-dearall
茶話会を終えて【ドアとしての封筒】
https://www.gallerycaption.info/local-sawakai
【予約制】
ETHICAは、ひとりひとりが場に関わりながら、作品とともにお過ごしいただく場所です。
前日18時までにe-mailにてご希望の日時をご連絡の上、お出かけください。
各日: 11:00-18:00 参加費: 500円(ドリンク付)
9/19(日), 9/20(月・祝),
9/23(木・祝), 9/24(金), 9/25(土), 9/26(日),
10/1(金), 10/2(土), 10/3(日)
【茶話会-ドアとしての封筒】
2021年9月23日(木・祝)
時間:18:00- 20:00
参加費: 2,000円(ドリンク付)
定員:4名(要予約)*満席となりました
案内人:鬼頭孝佳(名古屋大学院生・MLA研究所代表)
*お名前、ご住所、ご連絡先を添えてお申込みください。
ETHICA
岐阜市八幡町14‐3 三輪ビル2F